ごめんなさいって何だろう?
あなたの感動、アテネ五輪!
オリンピックがもうすぐ終わろうとしている。
今回の日本選手団は大活躍。当初の予想よりはるかに多いメダルを獲得した。
しかし期待されていたにもかかわらずメダルに届かなかった選手たち、
期待されていたメダルの色と違ってしまった選手たちもいる。
当たり前だ。競技なんてそんなものだ。
予定調和のスポーツなんて見ていて面白いわけがない。
でも、期待にこたえられなかった選手や監督がインタビューで
「ごめんなさい」と何度も言っているのを聞いた。
謝らなくていいよ。悲しくなる。
いつから日本人選手は、負けて謝るようになったんだろう。
謝ったりしたら、誰のために競技をしているか分からなくなるじゃないか。
自分が好きで続けてきたスポーツでしょ?
誰のためでもない、自分のためにプレイしてきたんでしょ?
もちろん応援してくれた人への感謝、サポートしてくれた人への思いは
高いステップに臨めた人であればあるほど感じるだろう。
でも「ありがとう」と「ごめんなさい」は全然違う。
「悔しい」と「ごめんなさい」もまったく違う。
「ごめんなさい」と思わず言わせてしまう大衆のプレッシャーも恐ろしい。
大体、私も冒頭で書いたが、「当初の予想」ってのが曲者だ。
メディアで大々的な予想なんてものを下手に発表するから、期待は高まるし
プレッシャーはますます大きくなる。
そして期待通りにメダルが取れて「当たり前」なんてことになったら目も当てられない。
スポーツの結果、大衆に対して言う「ごめんなさい」は不必要だ。
自分に対してだけこっそりつぶやく「ごめんなさい」はアリだと思う。
そんなことを考えた、アテネオリンピック。
by triothep | 2004-08-29 19:35 | Vocal マメの独り言